「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
「理沙…あのさぁ…「誠!」」
まるで俺の言葉を遮るように俺の名前を呼んだ理沙。
「なに?」
終始平然な表情を崩さないまま理沙の言葉を待った。
理沙から何か言われても仕方ないと思っていた。ずっと長い間、理沙を放っておいたのは俺だ。
しかもさっきの田崎さんとの光景は、理沙にとって不愉快極まりない光景だろう。
罵倒されても、最低男と言われても、何を言われようと仕方ないと思っていた。
だけど、次に発した理沙の言葉は、俺の予想とは全く違う言葉だった。