「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「とにかく、沙織。早咲さんに一度ちゃんと自分の気持ち伝えなよ?このままじゃ、お互い気を使うでしょう?」


ねっと微笑む茜の瞳は、いつもと変わらない明るく澄んだ瞳で、その後も何も言えないまま


「うん。そうするよ」



とだけ応えると、あたし達はいつも変わらない和やかな雰囲気で開店前の売り場に向かった。



売り場には、既に赤坂さんがいたけど、仕事中の赤坂さんに彼女さんのことで何か聞けるはずもなく…。


無言で赤坂さんの横を通り過ぎた。



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