「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
第2章
恋は盲目
【誠side】
俺は田崎さんのことが好き。
気づいてしまったこの想いは、もう誤魔化せない程、俺の心を支配していった。
「早咲…」
「はい?どうしたんですか?」
そんな怖い顔をしてどうしたんですか?聞いてくる早咲に俺はひとこと言った。
「悪い…田崎さんは渡せない」
渡せない。他の男に田崎さんは渡せない。
渡すことは…できないよ。