「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「彼女に何か用があったんじゃない?」


そう言って田崎さんを見る理沙に、さっきまで俺が言おうとしていた言葉を言えるはずもなく…。


「いや。いいんだ。手が空いていたら頼みたい仕事があっただけだから」


接客中だし、気にしないでとだけ伝えてその場を足早に去った。



理沙がいる目の前で、田崎さんに話があるなんて言えない。



田崎さんには、後で伝えよう。


その前に、やらなきゃいけない事がある。



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