「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
とにかく…今は赤坂さんのことで胸が一杯。
こんな気持ちで早咲さんの想いに応えることはできない。
うん。ちゃんと話そう。
きっと、早咲さんも分かってくれるはず。
そう思って更衣室を後にして早咲さんが待つ駐車場へ向かおうとしたあたしを
「田崎さん!!」
聞き慣れた、大好きな人の声があたしの足を止めた。
「赤坂…さん」
そこには、少し息を切らしてあたしを見ている赤坂さんの姿。
瞬時に高鳴る鼓動。
「田崎さん。話があるんだ」
「えっ?」
赤坂さんが話…?あたしに?
思いがけない言葉に戸惑い、バクバクと高鳴る鼓動を感じながら目の前にいる赤坂さんを見つめた。