「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

混乱する頭。重い体…。毛布で体を隠して上半身を起こした。


次第に暗闇に慣れてきた瞳。


微かにカーテンから漏れている月明かりを頼りに部屋の中を見渡した。そして…絶句した…。




ここ…あたしの部屋じゃない!!



「ここ…どこ…?」


狂乱してしまいそうな頭を抑えながら呟いた声が小さく静かな部屋に響いた…その時だった…。



「気づいた?」



不意に聞こえてきたその声にビクッとして体が固まった。


「そんなに怖がらないで…」


優しく囁くように言ったその声…知ってる…。



「はやさき…さん?」


震え上がる声で言った名前のその人は


ゆっくりと近づくと


「大好きだよ…」



そう言って、あたしの頬に触れた…。



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