先輩の第一ボタン



「どうやって、どうやって!?」



その子達の会話はどんどん進んでいく。



「卒業式の前の日ね、『明日、第二ボタンください!』って。」


「そうしたら、『うん。いいよ。』みたいな?」


「そうそう!」


「いいな、いいな~」



嫌でも耳に入ってくる会話。


その会話は、私をどん底に突き落とす事になった。



「それでさ!誰になのっ?」


「え~教えなぁい。」


「いいじゃん。卒業しちゃったんだしさ!」


「えっとね・・・・」



耳元で言ったみたいだ。


少し、気になるなー。



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