腕いっぱいに抱きしめて


そしてある日のことだった。


「さゆり~、マッシュルームって知ってる?」

「は?」


相変わらず変な亜衣は変な質問してきた。


マッシュルームはキノコじゃん。


「キノコでしょ?」


「ブッブー!!違いまーす!!マッシュルームってのはねー…ふふふ。秘密よ秘密」


「えー!!そこまで言っといてなんだし」


「まあ、ねーん」


あまりのニヤケように鳥肌が立った。


「まあマッシュルームの答えの鍵はねー、田村の本に隠されてる!」


「まじかよ…」


結局、亜衣が煩いため田村から例の本を借りた。


あたし読書大好き。


ってな訳でイヤではなかった。


んで、一日で読み終え、田村に返した。


「やべーよ感動だよ泣きまくったよ」


田村に感想を一応言っておく。


「ぷっっ」


「は?」


何故か田村吹いた。





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