best☆friend
1章☆入学式
中学校の入学式当日の朝、いつもは寝坊して遅刻する私なのに五時に起きた。

悪いことの起きる前兆か?とか思いながら身支度をはじめた。

学校に向かいながら、友達できるといいなぁ・・とか親友作れるかな?って。


小学生のころ、人見知りで、しかも転校してきた私は友達が出来ず いつも一人でいた。
学校が嫌いで嫌いでしょうがなかった。

中学校で親友を作りたいけれど、怖くて・・・
そんな私が憎い。


私がこれから三年間通うと思われる中学校は、家から徒歩三分程のところにある。

だから、考え事をしてるうちに学校についた。


校門に入った私はクラスが書いてある紙のほうに直行した。

人が沢山いてよく見えない。

人と人の間を擦り抜け、ようやく紙が見えるところまで来た。


私は・・・・・四組?

よりによって小学校のときのいじめっ子と同じクラス。

『はぁ・・・・やだなあ・・』

思わず口に出てしまった。


とぼとぼ歩いて教室に向かう。
名前の書いてある紙の置いてある机を探し、席についた。


隣には例のいじめっ子。

前には可愛くておとなしそうな子。

後ろには髪を染めて机に足を乗っけてる不良。

誰かと話す間もなく、先生が教室に入ってきた。

これから一年間お世話になる担任の先生は、綺麗で優しそうな女の先生。
今の私にとってはそれが1番の救い。


先生が自己紹介をしている間、仲良くできそうな子がいないかなって ずっと探してた。


十五分くらいたったとき、放送が流れた。
入学式がはじまるという放送。


体育館には、凄い数の人がいて。

拍手をして迎えてくれた先輩がいて。

来賓席には小学校六年のときの担任がいて。

はっきり、入学式は眠かった。
朝五時に起きたせい?
ちょっと後悔。

でも、皆本当にめんどくさそうな顔してた。

入学式だから一年生の私達が主役のはずなんだけどね?

喋ってるのは先生か先輩だし。



ただ座ってるだけ。


何時間も座りっぱなしは辛い。
しかも姿勢正さなきゃだし?

はぁ。

これからの中学校生活、どうなっちゃうんだろ・・・とか思ってぼーっとしてたら入学式が終わった。
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