君の隣


ママとパパはにこにこしながらあたしをみる。

「は!?どーいうこと?」
「雅は日本へ残りなさい」
突然パパが真剣な顔になって口を開いた。


「えっ!?わかんない。どーいうこと?」
「だから.雅は日本に残るのよ!ママ達は行くけどね」
ママとパパはまるで新婚旅行に行くみたいに浮かれている。



「あたし.1人暮らしするの?」
「「まさっか♪大事な娘を1人置いていけるわけないだろう」」

じゃあ、誰と暮せって言うのよ!
1人になるじゃない。


「那智君がこっちにくるからッ」
「へ?」
「だから2人で住んでね♪」
「ちょ.待ってよ!大事な娘を男と一緒に住ませるっていうの!?」


那智....。
それはあたしの1つ下。
小さい頃は弟みたいでいつも一緒に歩いてたな。


「那智君だから安心よっ♪」

そういってママとパパは大丈夫だからといって勝手に話を進めてしまった。




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