無能力者の空模様(スカイカラー)
直後、セイランを囲んでいた男達に、爆笑の渦が巻き起こる。


「何だ、あまりに図々しく立ってるから、Cランクぐらいかと思いきや……まだ能力発生段階かよ! はははは! こりゃ面白い!」


苦しそうに腹を抱えて笑う男達を、セイランは鋭い目つきで睨んだ。


「……うるせぇな」

「あ?」


セイランの一言に、男達の表情が変わった。

セイランはリーダー的人物に向かって問い掛ける。


「あんたの能力、何なんだよ?」

「……てめぇ、ナメた口きいてんじゃねぇぞ」

「答えられないほど稚拙なのか?」

「ざけんなっ!」


男はセイランに拳を突き出し、セイランを地面に叩きつけた。
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