愛されたい、だけなのに~先生、信じてもいいの?~【1】
「…関わりたくないと言われてもなぁ…」
柳先生は手に持っていた本を棚にしまうと、身体をこちらに向けた。
じっと見つめられ、身体に緊張が走る。
「俺、一応担任だし…生徒のことを知る権利がある」
「別に…よくわからない生徒がいてもいいじゃ…」
「そんなわけにはいないよ」
ぐいっと肩を持たれ、身体を向かい合わせにされた。
ドクン
目が…合ってしまった。