愛されたい、だけなのに~先生、信じてもいいの?~【1】










「櫻井!」





そんな私に転機が訪れたのは、新しいクラスに慣れた頃の6月。





梅雨の影響で、毎日のように雨が降り続いている日だった。







「山口先生、何ですか?」







移動教室で廊下を歩いているとき、背後から呼び止められた。






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