新撰組~変えてやる!!

 「おぉ!!歳じゃないか!!」

 連れてこられた部屋の中には、1人の男が文机に向かっていた。いかつい外見とは逆に、愛嬌のある顔をしている。

 「あぁ~!!近藤 勇だ~♪」

 「こいつ、近藤さんのことまで……」

 土方の顔がさらに驚きが増す。一方、近藤は愛嬌のある笑顔を葵に向けている。

 「てめぇ…名は…?」

 「あっ、小宮 葵です。」

 「何故、俺たちのことを知っている。」

 「それは………」

 土方は葵を、鋭い目で見ている。葵が答えられずにいると、土方はいきなり葵の胸倉を掴んだ。

 「どこから来た!!長州か!?」

 「まあまあ、歳…落ち着け?」

 近藤が止めに入るが、土方は聞いていない様子だ。葵は土方の目をじっと見てから口を開いた。
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