新撰組~変えてやる!!
葵は、藤堂、原田、永倉の元へ来た。原田はお腹にある切腹傷を自慢げにみせつけていて、藤堂と永倉はそれを呆れたように見ていた。
「あれ?小宮さん!!」
藤堂が、葵が側に来たのに気付き手招きした。葵は藤堂の横に座り、尋ねた。
「…なんですか?あれ………。」
「ん?あれ、ね~…あれは、……」
藤堂が言いにくそうに頬を掻いた。“あれ”こと“原田”は、腹踊りをしていた。すると、こちらに気付いた永倉が酒を持ってやって来た。
「おう!小宮!!どうした?」
「永倉さん…あれは何をしているんですか?」
葵は、原田を指差した。永倉は苦笑いしながらも葵の隣に座りそれに答えた。
「あれぞ新撰組名物、“左之の腹踊り”だ!!まあ、あれで盛り上がんのは平隊士くれぇだがな…。まあ、飲め!」
永倉は酒を葵に突き出すように渡した。葵は、しぶしぶそれを受け取り原田が居た場所に目を移した。が、そこに原田は居なかった。
「あれ?」
葵は辺りを見回した。その時、後ろから怪しい影が近付いているとも知らずに…。
「うりゃ!誰だかわかっか?」
「……原田さん…、いいかげんにしてください。」
葵は原田に抱きつかれるような形になっていた。そう、後ろから近づいてきていたのは原田だった。だが原田は、葵の声に怒気が含まれているのがわかり、早々に手を放した。
「……改めて自己紹介を…。本日より新撰組隊士、兼、芹沢局長の小姓となりました、小宮 葵と申します。よろしくお願いします。」
「こっちこそ、よろしく。改めて、藤堂 平助です。」
藤堂は律義に葵に頭を下げた。
藤堂 平助<トウドウ ヘイスケ>。副長助勤の中で最年少であり、“魁<サキガケ>先生”の異名を持つ。
「じゃ、俺も!俺は、永倉 新八だ。まぁ、よろしくな!!」
永倉は、まるで男友達に接するように肩をポンと叩いた。
永倉 新八<ナガクラ シンパチ>。新撰組で大正まで生きた長寿の人。剣の腕も沖田に勝るのではないかと言われたほどであった。
「あれ?小宮さん!!」
藤堂が、葵が側に来たのに気付き手招きした。葵は藤堂の横に座り、尋ねた。
「…なんですか?あれ………。」
「ん?あれ、ね~…あれは、……」
藤堂が言いにくそうに頬を掻いた。“あれ”こと“原田”は、腹踊りをしていた。すると、こちらに気付いた永倉が酒を持ってやって来た。
「おう!小宮!!どうした?」
「永倉さん…あれは何をしているんですか?」
葵は、原田を指差した。永倉は苦笑いしながらも葵の隣に座りそれに答えた。
「あれぞ新撰組名物、“左之の腹踊り”だ!!まあ、あれで盛り上がんのは平隊士くれぇだがな…。まあ、飲め!」
永倉は酒を葵に突き出すように渡した。葵は、しぶしぶそれを受け取り原田が居た場所に目を移した。が、そこに原田は居なかった。
「あれ?」
葵は辺りを見回した。その時、後ろから怪しい影が近付いているとも知らずに…。
「うりゃ!誰だかわかっか?」
「……原田さん…、いいかげんにしてください。」
葵は原田に抱きつかれるような形になっていた。そう、後ろから近づいてきていたのは原田だった。だが原田は、葵の声に怒気が含まれているのがわかり、早々に手を放した。
「……改めて自己紹介を…。本日より新撰組隊士、兼、芹沢局長の小姓となりました、小宮 葵と申します。よろしくお願いします。」
「こっちこそ、よろしく。改めて、藤堂 平助です。」
藤堂は律義に葵に頭を下げた。
藤堂 平助<トウドウ ヘイスケ>。副長助勤の中で最年少であり、“魁<サキガケ>先生”の異名を持つ。
「じゃ、俺も!俺は、永倉 新八だ。まぁ、よろしくな!!」
永倉は、まるで男友達に接するように肩をポンと叩いた。
永倉 新八<ナガクラ シンパチ>。新撰組で大正まで生きた長寿の人。剣の腕も沖田に勝るのではないかと言われたほどであった。