新撰組~変えてやる!!

 土方に連れられて、ある一室に入れ込まれた。“布団は押し入れにある。”とだけ言い残して、土方は来た道を戻っていった。

 「ふぅ…勢いで隊士になったけど、ホントによかったのかな…?」

 誰もいない部屋に、葵の独り言が響いた。葵は押し入れに近づいた。しかし、視線を感じた気がしてふと天井を見た。

 “…気のせいか……。”

 葵は再び押し入れへと、歩きだした。押し入れの中から布団を引っ張りだし、きれいに敷いた。その時、部屋の隅にある荷物に気が付いた。近づいて開くと、中からは今日土方と買いに行った物がすべて入っていた。

 「土方さん……」

 葵は再びその荷物を元に戻し、布団に潜り込んだ。そしてそのまま眠りに入ろうとした。が、やはり天井から視線を感じた。

 「…………………。」
 “間違いない。…誰か居る。新撰組の監察方と言えば、“山崎 丞”か“”島田 魁”だよね…でも、島田さんは大柄なはずだし……とすれば山崎さんかな?まぁ、いいか♪明日にでも調べよ~っと!!”

 葵はそこまで考えて、浅い眠りに吸い込まれていった。

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