新撰組~変えてやる!!
そして、冒頭に戻る。借りて来たのは全部で7冊。全て新撰組の本だ。道場をしている小宮家にとって彼等は尊敬する存在だった。夏休みの宿題で唯一残っている日本史の宿題も幕末について調べるものだった。
時刻は午前11時頃。そうこうしている間に家へとついた。この時間帯は、門下生が習いにきている。暑苦しい声が道場から聞こえるのを無視して、葵は自室へと制服を着替えるために戻った。
着替えた葵は、本を持って道場へと向かった。中に入ると、門下生達の動きが止まる。
「いいから、続けて!」
葵の言葉を聞いて、彼らは稽古を再開した。そのまま叶の元へ行き、本を手渡した。
「それじゃあ、ちゃんと渡したよ?私は部屋で宿題してるから。」
「ありがとな!!葵♪」
叶の返事を聞いて、葵は自室へと戻った。