意識の融解



闇と一体になっていることが心地よい。

周囲は真っ暗で、星空以外に見えるものがない。

自分の身体すら、目を凝らさないとよく判別できないのだ。

肉体の存在を忘れ、精神活動に集中できる。

ここは私のお気に入りの場所。


マサキはまだ寝ているのか、物音がしない。

私の星空ドライブにいつもつきあってくれるマサキ。

私が夜の運転を好むのを知っているから、マサキは運転せず大抵寝ているけど、だからこそ私の考え事を邪魔することはないし、彼の存在が暖かいせいもあって、私もマサキとの星空デートが大好きだ。



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