友達以上恋人未満。
教室を出ようとした時、鈴に「何処行くの??」と聞かれたけど…
鈴には言えない…私は「用事があるんだ。」と誤魔化した。
でも、この嘘は鈴にとって…私にとって、必要な嘘。
鈴、私今から決着つけてくるから…待っててね。
心の中でそう言って、あの人に会うために…私は歩き続けた。
――そして、着いた。
そこは…鈴の家。
でも違う、私が会いに来たのは、その隣の家に住んでいる…あの人。
きっと今日はここに居るハズ。
私の…好きだったあの人がいる家。
その家のチャイムを鳴らす。
「ピンポーンッ♪♪」
――ガチャッ