友達以上恋人未満。
――キーンコーンカーンコーン
チャイムの音で我に返る。
気が付くと、もう授業が終わる時間になっていた。
続けて授業をサボるのはさすがにマズいよな。
「おい、鈴起きろ。もうすぐ次の授業始まるぞ。」
「ふぇ、私寝てた??もうそんな時間経ったんだ。」
「早く行かねぇと次の授業もサボることになるぞ。」
「わッやば。早く行こー。」
「お前が寝てたからだろ??」
「うっ、ごめん。」
ヤケに素直だな。
「んじゃ、行くか。」
「うん。」
オレがスタスタと歩くと鈴はトタトタとついて来る。
オレはそんな鈴がたまらなく愛しく思った。