二人の約束
朝早くから電話が鳴っている。こんな朝早くに誰だろう。



「もしもし。」



「もしもし。紗季ちゃん?」


何だか慌ててるような浅井さんの声。もしかして陸になにかあったのかもしれない。



「どうかしたんですか?」



聞くのが怖かった。でも、ここで逃げたら後悔することになる。頑張れ私。



「陸が、急変したの。すぐに来て。」


頭が真っ白になった。
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