二人の約束
「どこに行くの?」



「買い物。俺、独り暮らしするから準備。生活用品とか、親が買ってたから何買えばいいか、わかんねーんだよな。」




だから、私を呼んだのか。独り暮らしかぁ~いいなぁ。



「独り暮らしかぁ~。うらやましぃ~。」



「紗季の家から、結構近かったよ。朝から荷物運んで来たんだけど、紗季の家まで三分位だった。」



「そんなに近いの?」

近くにアパートとかあったっけ。




「うん。買い物終わったら、食べに行こうか。」


「うん。」


私は嬉しそうに笑った。
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