二人の約束
先輩は帰って行った。

その姿を見て、安心して腰を抜かした。


ペタンと冷たい土の上に座った。



陸が心配して私のところに走って来た。



「紗季、大丈夫か?怖かったな。もぅ、大丈夫だから。」



優しく抱き締めた。
凄く安心した。


そんなに怖くなかったのに、抱き締められて涙がとまらなかった。


「大丈夫だから。俺がずっと紗季の側にいるから。」



「うん。」


凄く嬉しい。凄く安心した。私はずっと陸といたい。

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