俺の愛を、お前に捧げる
「…あ、あの!!!」

っといきなり市之瀬が叫んだ。

「あ、わ、わりい…!」

そう言ってすぐさま手を離す俺。


離した手から市之瀬のぬくもりが段々と消えていった。


「こ、こちらこそ、ごめんなさい…」

といいながら怯えたように下を向き謝る市之瀬。


俺はそんな市之瀬の頭をぽんぽんと叩き「行くぞ」と言った。


「うん!」


俺達はたくさんの人々の前を堂々と歩いていった。



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