俺の愛を、お前に捧げる
そしたら市ノ瀬はとびっきりの笑顔をみせた。


――ドクン。



ドクン…ドクン。



「分かりました。3時に家で待ってますね」


そう言って市之瀬はマンションの中へ姿を消していった。



俺そんな市之瀬の姿を黙って見つめていた。



…ドクン、ドクン。


高鳴る心臓の音。



何でこんなに

心臓うるせえんだよ…。


ちったあ黙れって。



っと意味が無いのに自分の心臓に問いかける俺だった――。




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