俺の愛を、お前に捧げる
赤。赤。赤。


「奏太さん…。今日は信号が赤ばかりですね」


ちくしょう…。

何でよりによって赤ばっかなんだよ。


俺はまたさらにイライラし貧乏揺すりをしだす。


走っていった方が早いんじゃねえのか?


っと思っていたときようやく信号が赤から青へと変わってくれた。


「あのマンションですよね?後2分ほどで着きます」

やっぱりでけえマンション…。

あんな家なら絶対迷子になんねえだろ。


と思いながらも市之瀬に“もうつく”とメールをちゃっかり送っていた。



< 27 / 51 >

この作品をシェア

pagetop