俺の愛を、お前に捧げる
そうこうしているうちに目的地へ到着していた。

「奏太さん、市之瀬さん、到着しました」

「ありがとうございました」

っと市之瀬は礼儀よく礼を言っていた。

俺はそんな市之瀬につられて
「梅林、いつもありがとな」
と言っていた。

「…え、あ、ど、どういたしまして…!」

普段礼を言わない俺だから、梅林は動揺して噛みまくっていた。


俺達は車を降りドアの方へと向かっていった。


「…き、霧島君。ここってまさか」

震えたように口を開く市之瀬。



…無理もないよな。


あんな事が

あった場所だしな。



< 31 / 51 >

この作品をシェア

pagetop