俺の愛を、お前に捧げる
星龍のたまり場の前で立ち止まる俺と市之瀬。

「平気。俺がいるし、きっとみんな市之瀬の事受け入れるはずだ」

「そうは言っても…。私、竜怨側の人間ですし…。西口君にもあんな事をしてしまったし…」

市之瀬は俯き、考えていた。

俺はそんな市之瀬に

「嫌だったら、別のとこ行くか?」

っと聞いてみた。


「西口君…今いますか?」

「恭祐ならいると思う」

「じゃあ入ります」

っと市之瀬は決心した様子で顔をあげた。


「何で恭祐がいると入れるんだよ」

「西口君にこの前の事謝りたいですから」


…あー。

そういう事か。



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