俺の愛を、お前に捧げる
「なー奏太。知ってっか?竜怨の市之瀬拓真の話し」

…なんだそれ。


竜怨とは関東で3番目ぐらいに大きな族だ。


しかし星龍がターゲットとして目をつけていた族の1つ。

4日ほど前、族の奴らが竜怨の奴らに可愛がられたため

丁度いい機会だったし潰した族だ。


「何のことだ?」

「市之瀬拓真、自殺したらしい」


――まさか。

俺は目を見開き、恭祐の目を見つめた。


「幹部に、後藤淳平てやついただろ?あいつ、前の乱闘で植物状態になったらしい。それで市之瀬拓真は自分を責めて、自殺したんだと」


「…そうか」



俺が…俺のせいで

人が1人

死んだのか――。


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