俺の愛を、お前に捧げる
俺はぬいぐるみを取り出した。

「ほら、やるよ」

「あ、え、悪いです!!霧島君が頑張ってとったものですし…!」


…何でとってやったのに

受けとらねえんだ?


俺がこんなの好きだって趣味があるとでも思ってんのか。


「俺は市之瀬にとってやりたかったんだ。受け取ってくれないのか?」

そういうと市之瀬は困ったような表情をした。

が、次に見せたのはとびきりの笑顔だった。


「ありがとうございます、霧島君。大事にします!」


ドクン、ドクン、ドクン

ドクン、ドクン、ドクン


やべえって。

心臓がやべえ。


めちゃくちゃ飛び跳ねてやがる。



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