俺の愛を、お前に捧げる
「お、おう」

何故か噛んでしまった俺。

恥ずかしくってUFOキャッチャーの方にむき直した。

3回出来るから後1回出来る。


「市之瀬、やってみろよ」

「えっ!?私は出来ません…!」

「いいから」

「…っあ!」

俺は無理矢理市之瀬をボタンの前に立たせた。


「ほら、頑張れよ」

「…は、はい」

おそるおそるボタンを押す市之瀬。


「お、いいとこ行ってんじゃん」

そう思ったのもつかの間で

“カション”と鳴りながらぬいぐるみにかすっただけだった。



「…っぶ」

思わず吹き出してしまった俺。

「…き、霧島君!!笑わないで下さい!」

「悪い悪い」


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