君に歌って欲しい歌
「そーだ、昨日言ってた、紗優に合う曲、できたよ」
「え!?もー!?」
凄いなァ。
もー出来たんだ。
「聞かせて?」
「うん。…えーと…ッ///」
「?」
「なんか・・・あらためて歌うとなると、恥ずかしいね」
そう言った翔君は、顔を真っ赤にしてる。
か、可愛い!
照れてる翔君の顔、めちゃめちゃ可愛い!
「が、がんばれ!」
「あはは、うん・・・それじゃァ」
~♪
「あ・・・」
鳥肌が立った。
体のそこから、何かが湧き上がってくるそうな・・・
翔君の周りだけ、空気が違ってキラキラしている。
雨の音なん耳に入らないくらい、翔君の歌声があたしの全部を支配する。
やっぱり、翔君は凄い。
可愛らしい曲というか・・・
これって、あたし達が初めて会った時を歌った歌のような気がする・・・
きらきらしてて、可愛らしくて・・・
翔君って、あたしと会った時こんな風に思ってたのかな?