君に歌って欲しい歌
「・・ッ・・俺、落ちてなかったんだ・・・そのかわり・・・・・・
彼女が下で、倒れてた・・・・」
!!!!
「ッ・・かのじょ・・俺・・をかばっ・・・て・」
まさか、その看護婦さんが、翔君を助けて、自分が下に落ちてしまったってこ・・・と?
そんな・・・
「その看護婦さん、大丈夫だったの!?」
「・・・うん、命に別状はなかった・・・けど、目を覚まさないんだ・・」
「植物人間・・・」
「そう・・・今も、この病院で眠ってる・・・・・俺のせいなんだ・・全部・・俺が・・・俺が自殺しようと思わなかったら!!・・彼女は今も笑って仕事してた・・・俺が彼女の人生を奪ったんだ・・・!俺が・・・俺がいなかったら・・・彼女は・・・」
やめて・・・
やめてよ・・・
「・・・違うよ・・・翔君は何も悪くないよ・・」
君はどれだけ泣いただろう、悩んだだろう、自分を責めただろう・・・
「違うくないよ・・紗優・・君も、俺に軽蔑しただろう・・?」
「しない!しないよ!!するわけない・・・翔君は悪くないよ・・・悪いのは、翔君に病気を与えた、神様だよ・・・だから・・・お願いだから自分を責めないで・・・」
「・・・・ありがとう・・・」
消えそうな顔で翔君は無理に笑った。
「もう、悲しまないで・・・責めないで・・・あたしが、翔君を守るから・・・」
「・・・守る?」