信じてる

「・・・本当のことじゃん?」



私がそう言うと、空が「本当のことじゃねぇー!!」とか何とか言っている。



この家には、お母さんも父親も兄貴もいない。

私と空の二人しかいない。


この記憶は思い出したくもないし、言いたくもない。



今、私が生きてられるのは、弟の空がこうして明るく振る舞ってくれるから私は、こうしていられる。


「椎!早く着替えてメシ食って学校に行くぞ!!」



・・・・やっぱりお母さんみたい・・・今度、空の事お母さんって呼ぼう。


そう思いながらベットから出て制服に着替えた。


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