暗闇のスキマから月明かり
①
…夢を見てたような気がする。
ふと、深い眠りから現実に無理やり引き戻された瞬間、あの感覚が未だに好きになれない。
ゆっくりと目を開けると、まだ夜は明ける前で、カーテンの隙間から月明かりが、うっすらと部屋の中を照らす。
ボンヤリと視点の定まらない中で、俺は天井を見つめていた。
ー眠れなくなっちまったな。
ふぅ…と、軽く溜め息を吐いた後、手探りで携帯を探し始めた。
ー確か、ここら辺に置いてたはず…あ、あった。
携帯を開くと同時に、ディスプレイ画面が表示された。
暗闇の中での画面の光は、1段と眩しく感じて、俺は思わず目を細める。
しばらくして、ようやく目が慣れてきた。
俺は…今、何時なのだろうかと…思い、確認することにした。
時刻は、0時と表示してある。
「余り寝た気がしないな」
誰に言うわけでもなく、独り呟く。
俺の名前は、石岡愁蔵(いしおか、しゅうぞぅ)
¨三十路¨手前の29歳、独身。
ふと、深い眠りから現実に無理やり引き戻された瞬間、あの感覚が未だに好きになれない。
ゆっくりと目を開けると、まだ夜は明ける前で、カーテンの隙間から月明かりが、うっすらと部屋の中を照らす。
ボンヤリと視点の定まらない中で、俺は天井を見つめていた。
ー眠れなくなっちまったな。
ふぅ…と、軽く溜め息を吐いた後、手探りで携帯を探し始めた。
ー確か、ここら辺に置いてたはず…あ、あった。
携帯を開くと同時に、ディスプレイ画面が表示された。
暗闇の中での画面の光は、1段と眩しく感じて、俺は思わず目を細める。
しばらくして、ようやく目が慣れてきた。
俺は…今、何時なのだろうかと…思い、確認することにした。
時刻は、0時と表示してある。
「余り寝た気がしないな」
誰に言うわけでもなく、独り呟く。
俺の名前は、石岡愁蔵(いしおか、しゅうぞぅ)
¨三十路¨手前の29歳、独身。