暗闇のスキマから月明かり
「ただいまっ!……遅くなって、ごめん」



俺が玄関を開けた時、違和感を感じた。
いつもなら、返事が帰ってくるはずなのに…。


みぃ助は、俺のベッドの上で、丸くなっていた…。


『…よぉ、おかえり。遅かったじゃないか…彼女の所に言ってたんだろ?』


「お前…なんか変だぞ?」


『……死期が近づいているんだよ、人間より早く年を取るからな……』


「やだよ…まだ、沢山…話がしたいよ」

愁蔵の目から、涙が溢れだす。


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