暗闇のスキマから月明かり
③
愁蔵の良い所も悪い所も、俺は全て知ってる。
全部、ひっくるめて好きなんだ。
俺は、愁蔵の後ろ姿を眺めながら呟いた。
『なぁ…お前は、今のままで幸せか?』
「え?」
チャーハンを皿に盛り付けていた、愁蔵が俺の方を見ている。
(しまった…)
「……カタン」
チャーハンが盛られた皿を、テーブルに置いた後、愁蔵は俺の傍へとやってきた。
「今の、みぃ助か?」
一瞬、怖くて…目をつぶっていたけど、
愁蔵が、いつものように頭を撫でてくれたので、俺は…ゆっくりと目を開けた。
俺の瞳に映っている愁蔵は、優しく微笑んでいる。
『愁蔵……俺…、俺…』
プルプルと微かに震える自分の身体を抑えることなど出来ない。
「大丈夫…大丈夫だよ。みぃ助」
そっと大きな腕が、俺の身体を包み込んでくれる。
次第に、震えは治まっていった。
『怖くないのか…』
「怖いわけないだろ、俺達は友達じゃないか」
『トモダチ……』
嬉しいと思う気持ちと、まだ正直信じられないと言う気持ちが、半分ずつだった。
「そう、友達…。俺は、今のままでも充分幸せだし、それに…みぃ助がいる」
そう言って、愁蔵は
俺の顔を背けずに、ジッと見つめてくれた。
それが、凄く凄く…嬉しかった。
全部、ひっくるめて好きなんだ。
俺は、愁蔵の後ろ姿を眺めながら呟いた。
『なぁ…お前は、今のままで幸せか?』
「え?」
チャーハンを皿に盛り付けていた、愁蔵が俺の方を見ている。
(しまった…)
「……カタン」
チャーハンが盛られた皿を、テーブルに置いた後、愁蔵は俺の傍へとやってきた。
「今の、みぃ助か?」
一瞬、怖くて…目をつぶっていたけど、
愁蔵が、いつものように頭を撫でてくれたので、俺は…ゆっくりと目を開けた。
俺の瞳に映っている愁蔵は、優しく微笑んでいる。
『愁蔵……俺…、俺…』
プルプルと微かに震える自分の身体を抑えることなど出来ない。
「大丈夫…大丈夫だよ。みぃ助」
そっと大きな腕が、俺の身体を包み込んでくれる。
次第に、震えは治まっていった。
『怖くないのか…』
「怖いわけないだろ、俺達は友達じゃないか」
『トモダチ……』
嬉しいと思う気持ちと、まだ正直信じられないと言う気持ちが、半分ずつだった。
「そう、友達…。俺は、今のままでも充分幸せだし、それに…みぃ助がいる」
そう言って、愁蔵は
俺の顔を背けずに、ジッと見つめてくれた。
それが、凄く凄く…嬉しかった。