君との世界。[短編38P][企画]
わけわからねぇ
「どうしたの? 流ちゃん」
突然訪れた俺にキョトンとしながらも、ミューは家に上げてくれた。
一応幼馴染なので、何度も来ている家ではある。
が。
「な……!?」
俺はミューの部屋に足を踏み入れて驚愕した。
「ごめん、散らかってて」
ミューはそう言いながら雑誌を片付ける。
部屋中に散らばった雑誌。
その雑誌はどれもこれも、オカルト系の雑誌だった。
古びた表紙があるのを見ると、古本屋で買い漁ったらしい。