君との世界。[短編38P][企画]
「お、お前、どうかしてるよ!!」


「何よ! 流ちゃんには関係ないじゃない!」


思った以上に強い口調で言い返されてしまった。



普段ポヤポヤした天然のくせに、こういうときは妙に強いんだよな……。



「と、とにかく深のところ行くのはもう止めろ。あいつの邪魔だって」


深の名前を出すと、ミューが急にシュンと下を向く。



「それは……迷惑掛けて、ごめんなさい」

「い、いや、いいんだけど……」


そんなイキナリ反省されると……。俺はとことんミューに弱い。



思わず頭を撫でようかとしたとき、ミューがパッと顔を上げた。



「でも、もう用はなくなったから、行くつもりなかったよ」



「そう、なのか?」

部屋を見る限り、まだまだパラレルワールドに興味ありそうだけど?

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