君との世界。[短編38P][企画]
「でも、年齢は変えられないんじゃねーの?」
俺が素朴な疑問をぶつけると、ミューは口を尖らせる。
「そんなの分からないじゃない。要くんのパパとママがもっと早く出会ってた世界とかさ」
……まぁ確かにそうだけどさ。
意外に考えてるミューに驚いた。
「まぁ、せいぜい探してみれば?」
きっと頭がいっぱいになって諦めるだろう、そう思って笑い飛ばした。
だけど。
まさか、ミューがあんなに真剣だとは思わなかったんだ。