I...
 やっと学校に着いた。
寒かった‥…。
そんなことを思いながら教室のドアを開けた。

 ユウタの姿は‥……ない。
 とにかく、教室にいた友達に「おはよう」と声をかけて、ナルトにフラれた気持ちを和らげるために、失恋曲を聴く。

 この時の私は、自分でも気付かない内に、よしお以外の誰かの“優しさ”を求めていた。
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