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 男子は10キロ、女子は7キロ。
時間も制限が決まってて、制限時間に帰って来なかったら、第二回マラソン大会で、また走らせられるっていうルール。


 男子は距離が長いからか先に走った。

 スタート時点で、ゆーたは4位だった。



 私は、友達のほっさんと走ってた。

 途中、よしおと合流。
最後は、私とよしおで、どっちが先にゴール出来るか勝負ってことで、ダッシュでゴールした。


 順位を先生に知らせに行き、ゆーたを見つけた。

 「ねぇ、何位?」
また下を向き、1という数字を指で作り、私に見せてきた。
 「はっ?1位?」
ゆーたは頷いた。


 私は、この時ゆーたのことを好きって気付いた。

 なぜなら、ゆーたは私には出来ないことを、やってみせたから。
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