羽根遊び
『ねぇ、自分の願いごと叶えてみたくない?』

いきなり俺の部屋に入ってくるなり、凛はそう言った。

『羽根遊びのルール教えるね』

俺が何も答えないから凛は羽根遊びのルールを言い始めた。

1.この遊びをやるには必ず真っ暗な廃校の倉庫でやること。

2.遊びに使う"羽根"は必ず腰に着けること。よって、使う羽根は黒い羽根でなければならない。

3.もしもこの遊びで行方不明者が出ても探してはならない。

4.遊びをする時は必ず複数人でやること。決して一人でしてはならない。

5.遊びをする時は皆で円になり、真ん中にろうそくを灯すこと。

6.この遊びをしたことは決して誰にも言ってはならない。

以上、ルールを破った者は罰が当たる。

『行こ?他の奴らはもう居るから』

ルールを聞いた瞬間、寒気がしたけど鈴は無理やり俺の手を引っ張って廃校へと連れて行った。

聞いた瞬間、ヤバい感じはしたけど当時俺は鈴が好きな事もあって断れなかったのだ。

…結局、そのせいで鈴は消えたんだけど

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