あれから8年、それから2年
僕の一日は単純だ。

授業をうけて、部活やって、彩と帰る。

これだけだ。

書くほどのものじゃないくらいに平凡で、そのくせ見通しがつくわけじゃない。

海か野原くらいしかないこの小さな地域から出られるかも、よくわからない。

未来はみえなくて、
背伸びしても、背伸びしても
僕に先のことを決める勇気はまだなかった。
< 16 / 68 >

この作品をシェア

pagetop