あれから8年、それから2年
僕は仕方なくベッドに体を起こす。

まだぼんやりしている瞳で窓から見下ろす町はいつもと何ひとつ変わらなかった。

僕はベッドから立ち上がり
洗面所で顔を洗い
3日前に切ったばかりの髪を整えた。

キッチンでは母さんが朝ごはんの用意をしている。

朝は手の付けようがないほどに機嫌が悪い妹 水亜 は波打った髪をいじりながらテレビを見てる。まだ小4だから、朝起きられないのは仕方ない。
母さんは水亜をそのことで
たびたびしかってるけど、水亜はまだ赤ちゃんだ。

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