Love is over
第2章~友情と愛情と~



「拓真、オッス!」

「いてっ」


自転車のベルをチャリンチャリンと鳴らし、俺の横に来た彰。

彰はチャリ通だからいーよなぁ…。俺は1km以内だから歩き。

チャリなら寝坊してもぶっ飛ばしたらいーけど…だから今日は寝坊するまいと心に決めていた。その結果、ちゃんと早起きをし、おまけにワックスで髪も立て、もう俺はパーフェクトボーイ!!



…だってそろそろ彼女とか欲しいし。



「…なぁ彰」

「あ?」

「彼女…ほしいよな」




自分的に中学生の、思春期らしい普通の言葉を言った。

小学校の頃は彼氏、彼女の関係とかなくて皆友達って感じだったし。



それは変わらず、俺も彰も。



清々しい、
年齢=彼女居ない歴。



中学生だからこの響きも別に嫌とは思わないけど。





まさか彰は違ってたなんてな。





「俺、彼女できた」






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