Love is over


どれくらい経ったか。…嫌な時間、つまらない時間は本当に時の流れが遅く感じるものだ。それがたった5分でも、1分でも。

あいつら2人の声は耳が痛くなるほど嫌だった。

だからホームルームのチャイムが鳴った瞬間は、すごく嬉しかった。

それと同時に、教室のドアもガラリと開いた。



「席着けー」

担任だ。てゆうか『席着け』って…2人しか立ってないっつうの。



朝から気分、マジ重い。
机に顔を突っ伏せた。



…―暗闇の中で聞こえた音。



ガタン。


それは左から聞こえた、誰かが席へ着く音。見なくても分かる。



そっか、俺、南と席隣りじゃん。





なんだよ…。
変に緊張する。





バカか、俺は。





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