Love is over
俺と母ちゃんは急いで、体育館まで走る。母ちゃんは走っている合間に、『あー中入るの恥ずかしい』とかいろいろ言ってやがる。

まぁ…一応俺の寝坊が原因な訳だし、とりあえず


「すみませんね」


と、棒読みで謝っておいた。



体育館に近付くに連れ、マイク音が微かに聞こえてきた。



「只今を持ちまして、平成〇〇年度、入学式を閉会致します」




「「えぇ!??」」

思わず口を揃えてしまった俺と母ちゃん。


いや…だって俺…新入生なのに…入学式出てない………。





俺が絶望の淵に立っていると、後ろから『新入生ですか?』と先生らしき人に声を掛けられた。

ただのオッサンだけど、神様に見えた。



「はいっ!」


俺が満面の笑みで答えると、直ぐさま名前を聞かれた。



「三浦拓真(ミウラ タクマ)ね…えー君は1年1組27番だから」



あーそう。
くらいしか思わなかったけど、教室に着れてってくれるようなので、とりあえず着いて行った。





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