恋色物語
「あかりっ、ここのチョコバナナ美味しすぎだよ~~!!」
「うん、すごく美味しいっ!」
「また、チョコバナナ食べに来るぞ~~!!」
「いいねっ!!」
次。
また、次もあるのかな?
私の事、好いてくれてるのは嬉しいけど・・・
面倒かな、結構。
「あかり、聞いてる??」
「・・・えっ?あっ、ごめん聞いてなかった!もう一回言って??」
「もう~、だからねっ、明日から新学期でしょ??カッコイイ人とか居ないかなって話よ!!」
「あっ、そうだね!」
「本当にそう思ってんの~??あかり、本当に男とかにあんま興味無いからさあ。」
「えっ、そんな事無いよ!!まあ、そこまで男の子に興味は無いけど・・・」
「あかりも早く男作りなよお~~。ねっ??」
美奈は、何人ともの男の人と付き合ってきたみたいで。
男の人にも慣れてるみたいで、
いつも色々な男の人とメールしている。
それに比べ私は、彼氏出来た事なんて無いし、
男の人のメルアドと言えば、お父さんとお兄ちゃん位だし。
学校でだって、男の人とはあまり話さない。
正直、なんで私は美奈と一緒に居るのかが分からない。
ただ・・・なんとなく。
気が付いたら居たって言うだけ。
ただそれだけだった。
こんな風に、私の人間関係は「適当」そのものだった。