カウントダウン



「クールで大人っぽいって」


『暗いの間違いだろ?
今までもそうだったし』


中学で散々言われ続けた。

椿が友達になってくれてなきゃ僕は一人だったろうなぁ……


『友達も少なかったしなぁ』


そう続けると


「そうか?空は整った顔付きで格好良いで」


確かに空は身長も高く、顔も整っている。
でも性格が問題だった。
近付き難い雰囲気を出している自覚は空にはあった。



『あ〜はいはい。ありがとな』


「信じてないのかよ〜」



不貞腐れた颯太を余所に僕には無意味な部活紹介を眺める。



< 13 / 23 >

この作品をシェア

pagetop